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モナ・リザ

「モナ・リザ」は15世紀初め、肖像画の変遷に非常に大きな一歩を刻んだ重要な作品です。前景に大きく描かれた人物と風景との調和や、肌の表現などから、レオナルド・ダ・ヴォンチの見事な技量がうかがえます。


「モナ・リザ」を、ダ・ヴィンチにしては珍しく遠近法を用いていない絵と解釈する人もいるようですが、あるいは右と左の背景に段差が生じていることに遠近法を無視しているとさえいう人もあるようですが、「遠近法は画家の手綱であり、舵である。」と言ったダ・ヴィンチが遠近法を無視することなどあるのでしょうか?


実は絵の中に遠近法の存在を確かめることのできる箇所があります。それは左右両端に少しばかり見える柱の台座です。かつて両端を切断された際にかろうじて残された場所で、一瞥しただけでは気がつきませんが、何層かの台座の一番下に正方形の石材が描かれていて、この台座の水平面をあらわす線の延長に消失点が存在するはずです。左右の台座からの線は、左目附近に消失点を示しています。消失点は水平線(地平線)上に存在しますから、目の附近に水平線(地平線)があるに違いありません。


評論家の若桑みどりさんは「モナ・リザ」を神なき世界観をあらわした絵画と考え、人物は喪服を着た妊婦ではないかと述べています。あらゆるものが死と生を併せ持つという自然観を表しているということだと思います。


 

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